高さ15.5メートル、幅205メートル
                    <3月26日・河北新報夕刊>

■「東北一」とも言われる普代水門が、村内の津波被害を最小限に食い止めた。

譜代村の津波被害を最小限に食い止めた譜代水門

 

■記事のテキスト 

 岩手県普代村では「東北一」とも言われる普代水門が、村内の津波被害を最小限に食い止めた。

 普代水門は高さ15.5メートル、幅205メートルのコンクリート製。1984年、普代川河口から約300メートル上流に設置された。

 村によると、今回の津波の高さは20メートルを超えたが、地震直後に久慈消防署普代分署が遠隔操作で普代水門を閉めたため、水門の上流200メートル付近の河川域で止まったという。

 村内の震災被害は25日現在、死者はゼロで、行方不明者は1人。漁業関係の施設は被害を受けたが、住宅被害は床上浸水1棟にとどまった。

 普代村では明治三陸大津波(1896年)で1010人の死者・不明者が出た。深渡宏村長は「水門のおかげで村民の生命財産が守られた。漁業施設の再建に全力で取り組みたい」と話した。(野内貴史、古賀佑美)


■普代水門に関して詳細な被害状況等をまとめた東京建設コンサルタントのサイトに掲載されている、普代水門と普代村の位置関係がよく分かるマップをこちらに紹介する。

譜代村を津波から守った譜代水門のマップ

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大津波への対応